「もし、就職先が決まらなかったらどうしよう・・・」
就職活動が不安で仕方がない時期が続くこともあるでしょう。
中にはこういう人もいるかもしれません。
「少しでも就活の不安を軽くするために、勉強も職場選びも全部“完璧”にしてからやろう」
いわゆる完璧主義にあたる人です。
完璧主義の人は、裏を返せば不安症な人です。
テストの7割点数が取れていれば合格なのに、出題確率がかなり低い問題まで覚えて100点を取りにいくような感じ。
しかし、就活をするのであれば100点を目指すのではなく、80点の合格ラインを目指す事を念頭にするべきです。
〇SPIは本当に重要なのか?
SPI、これは就活開始まで時間があれば完璧目指してもいいでしょう。
通知表と同じように点数として正確に出る以上、高いスコアほど有利なのは間違いありません。(就職後役に立つかは微妙ですけどね)
とはいえ、大学受験と同じで合格ラインがあるはずです。
もし面接でいいなと思った人材が複数人いたとすると、最終的には響いてくるかもしれません。
ただ、SPI等は受験する就活生の数をある程度絞ることが一番の目的です。
特に就職希望者が殺到する大手企業ともなれば、一人一人を丁寧に見ていくのは厳しいのが現状です。
会社側にとって、「成績以上により会社に貢献してくる人材の方が必要だということ」を頭の隅に入れておいてください
何事も完璧主義になる必要はありません
要は、主要な部分だけ押さえておけば問題ないということです。
一般的な筆記試験と同じです。満点取った人でも、合格ラインぎりぎりの人でも“合格”には変わりないですよね。
無事筆記が通れば、あとは面接で自己アピールするだけです。
〇会社側が面接をする意図
では、会社側からして面接で知りたいことって何なのでしょうか?
一般的には以下のところを見ているケースが多いです。
・会社の為に何をしてくれるのか
・採用するメリットがあるか
・弊社に対してどのような魅力を感じているか、共感をしているか
※(人間の心理からして)第一印象も影響する可能性があります。→(参照)
どんなに素晴らしい人でも、会社によって合う合わないがあります。
会社側に是非一緒に働きたいと思わせれば勝ちです。
面接は会社側が就活生を見極める場なのですから。
〇何事も完璧にしようとする人の末路
面接において、自分の長所等を絡めて満点に近い回答ができたとしても、満点の回答は不可能といっても過言ではありません。
企業を研究して「この会社にはここに問題があって、その背景を絡めながら自己アピールしていこう」と決めたとしましょう。
ただ、会社側がその情報を問題視しているかなんて実際わかりませんよね。
社会人になってからも答えがない課題に直面することが多々ありますが、正解がない問題ほど完璧を貫くことが無意味なことはありません。
これだけではありません。
完璧を貫いたときほど、失敗したときに受ける精神的なダメージが大きいという点も問題視するべきでしょう。
私の場合も完璧主義にかなり近いタイプで、やると決めたことは常に徹底していました。
大学受験の時は、センター試験で失敗したときに周りから心配されるぐらいノイローゼになっていたのを覚えています。
「あれだけ頑張ったのに結果が伴わない」
その気持ちが勉強への意欲を削ぎ、大学生以降は何に対しても無気力な過ごし方をしていました。
完璧を貫くと、一つの失敗が今後の活動に支障をきたすこともあるのです。
<まとめ>
何事も完璧である必要なし。完璧を貫くほど失敗したときの反動が大きくなるので注意。
面接では会社側が一緒に働きたいかどうかを見極める場なので、働きたいと思わせれば成功。
(終わりに)何もかもミスせず完璧にやることほど難しいことはない。
フィギアスケートを例にあげましょう。
浅尾真央さんのようにどんなに素晴らしい能力を持っている人でも、本番で失敗して金メダルが取れないことだってあります。
逆に自分の長所を生かし、自信をもって滑りきれる演技を選択した結果、金メダルを取れたのが荒川静香さんではないでしょうか。
何事も完璧でなくても大丈夫です。
重要なのは完璧ではなく、いかに自分の力を発揮できるかです。