ほぼ塗り替えられないだろうという記録。
最近は見る機会が減ってしまいましたが、箱根駅伝を毎年のように視聴してました。
正月にいつもお父さんやお爺ちゃんが見ていたからということもありますが、ごぼう抜きしているランナーとか、競って走っているところを見ているのが好きでした。
これに影響されていた影響か、はたまた単に知らないうちに(短距離も長距離も)校内1,2位の実力を身に着けていたからなのか、陸上には昔から興味がありました。
実際は陸上やってみると現実を嫌と言うほど思い知るわけなのですが・・・。
そして今年も、往路だけですが、筋トレしながらテレビで見ていました。
何よりビックリしたのは、区間新記録が続出したことです。
特に2区。
これまでの記録は元山梨学院大学のモグスさんが持っていた記録で、当時見ていて絶対に破る人はいないだろうなと思っていた記録です。
それを塗り替えた、しかも日本人がです。
今まで外国人と日本人の身体能力を違いを見せつけられてきたレースが多かっただけに、この記録は世界での可能性も十分感じられるものでした。
5区の山登りも昔とはくらべものにならないぐらい強い選手が揃ってますよね。
この区間の印象というと、真っ先に元祖山の神と言われた今井選手を思い出します。(その今井選手も35歳か・・・)
当時の走りはかなり衝撃的でした。
ただ、それ以上にこの記録が何度も塗り替えられていることにも驚きです。(多少コースが変わっているので記録上はあれですが・・・)
このような長距離だけでなく、様々なスポーツで新しい記録というものが誕生しています。人間に限界はないのかなの感じずにはいられません。
一方、この区間賞が乱発する展開で、モグスさん以上に破れなさそうな記録が誕生しています。
3区で東京国際大学のイェゴン・ヴィンセント選手が出した1時間を割った記録、しかもギリギリとかではなく、59分25秒という驚愕のタイムです。
なにより恐ろしいのがまだ1年生・・・です。
うちの母親が「留学生組は強すぎて一緒に走る人が可哀想」と言っていました。
確かに身体能力等も含めて強い印象がありますが、それを言ってはどうにもならない問題になりますので、今回はこの発言に焦点を当てて話を展開します。
◎成果がでるのは才能?それとも・・・
※勿論箱根駅伝に出ている選手達は常日頃努力されてきて挑んでいると思います。そもそも、日ごろの努力なくしてチームのタスキを受けることはありません。ただし、以下の話はその前提条件がない場合の仮定に対する考察です。
正直私も留学生は強いなという印象です。
それは、おそらくモグスさんや他の留学生の方の走りを見ているからでしょう。
とは言え、生きてる年数は他の選手と変わりありません。
ヴィンセント選手も1年ということはおそらく18-19歳ということになるでしょう。
この記録の差は何なのでしょうか?
野球の話で広島東洋カープのスカウトの話ですが、体格をある程度見ているというお話があります。
現に「175cm以上じゃないと入団テストを受けれない」と言われているぐらいですので。
この球団は育成を重視しており、外部からの補強は積極的ではありません。
しかし、多くの名プレイヤーを自前で育てています。
(以下敬称略)
メジャーに行った黒田、前田健太。
バッターでも、FAで他球団に行った江藤、金本、新井、最近で言うと巨人の丸も自前の育成選手。
FAしていない選手でも緒方、前田、最近で言うと日本代表の4番バッターの鈴木誠也もそうですね。(ちょっと小柄ですが菊池涼介も日本を代表する守備の達人です。)
なんといっても、素材重視の下位指名の選手が目立ちます。
このように体格や才能というのは少なからず恩恵はあります。
「やはり体格や才能か・・・」
これで終わらすこともできますが、それを言ってしまうとどうしようもないので、別視点から考察していきます。
①優れた体格や頭脳、才能があっても大成しない人が数えきれないほどいる
野球、サッカー等の何かしらのスポーツに詳しい人でしたら心当たりはありませんでしょうか?
・ゴールデンルーキーと言われた選手が数年後には戦力外になっていた。
・当時は注目されていなかった選手が気づけば日本を代表するメンバーになっていた。
スポーツ以外で言えばこういう所もあるのではないでしょうか?
・小学校の頃、天才、秀才と思われていた子が同窓会とかで会ってみると、平凡なサラリーマンをしていた。
・高学歴の新入社員より、高卒のパートの人とかの方が役に立つ
先ほどの広島の例で行くと、体格だけでなく厳しい練習に耐えれるかどうかというところも見ているとのこと。
広島は球界内でも練習が厳しいということで有名です。
厳しい内容をこなすためには、自分を制するぐらいの覚悟が必要、つまり、素材だけ見るのではなく自分を追い込めるほどの努力ができる人材を選んでいるという事になります。
ちなみに、先ほどのメンツをみるとかなりストイックな選手が目立ちます。
特に丸選手が3年連続MVPを取るような選手になるとはおそらくファンは想像していなかったでしょう。
日頃の鍛錬が実を結んだということです。
留学生と日本人の違いは覚悟の大きさ
学びにしろ、スポーツにしろ留学生については、異国まで来て何かを得ようという覚悟があります。
陸上であれば、記録こそが全てです。
ですので、日ごろの努力を怠らず、結果としてでているのではないでしょうか?
勿論箱根を走っている大学生も同様で、遠くからわざわざ進学している人もいます。
ただ、外国→日本と国内→国内とを比べるとその覚悟の大きさって全然違いますよね。
そこだけでも立場の差がありますので、留学生のほうが強いというお話は理にかなっています。
タイトルになっているように、
才能=能力×努力×覚悟
だと考えています。
そうなれば、努力が同じなら留学生の方が当然強くなりますよね?
例)日本人選手 才能=2×10×2=40
留学生選手 才能=2×10×10=200
とは言え、覚悟が大きい人ならそれも覆せます。
現に2区の相澤選手は留学生選手を抑えて区間新です。
彼の場合はおそらくオリンピックで日本代表になるという覚悟、世界で戦うという覚悟があるからでしょうか。
人生何事も覚悟を持って努力すれば何かしら結果がでます。
勿論人は皆不平等です。
その結果は大きい物かもしれませんし、小さいことかもしれません。
でもやらないで後悔するより、やりきって割り切れる方がすっきりしますよね。
もし何もやりがいを感じていないのであれば、休みの日でもいいです、自分はどのような人生を送りたいのか問って何かをやりきる覚悟をしましょう。
それが、皆さんの未来を切り開く手段となります。
P.S.
陸上って何が面白いのか?と聞かれたことがあります。
正直、未だに謎なんですよね。
絶対サッカーとか野球やってる方が面白いよなーと思ったのですが、それは上手ければの話しです。
中学校の時に野球が好きすぎて無理やり部活に入った経緯があります。
ただ球技音痴だった私は、走力以外は全く生かせずにどちらかというと肩身の狭い思いをしました。
この頃より、高校で陸上やっていた方が面白かったです。辛いですけどね。
単に長所がそこにあったから、というのが答えでしょうか?
ただ、もし別の理由をあげるとすれば・・・。やはり前に走っている人を追い抜いていくのが楽しいといったところでしょうか?
他の人より進んでいる感覚、私生活の充実感に似た感覚です。