沢山勉強して、将来お金をたくさん稼いで、そして何の不安も抱かないまま幸せな毎日を送り、家族に囲まれながら静かに看取られる。
高校生のときに私が描いていた理想、である。
あれからもうすぐ10年が過ぎた。その思いはただの夢として頭の隅にしまわれている。
お金は幸せにしてくれるものかもしれないが、少し扱いを間違えると人を不幸へといざなう。
今の私の生活はというと、20代後半にして借金生活を送っていた。
この10年間、あの当時から今までで学べたことといえば「お金の怖さ」だろうか。
一歩間違えてしまえば、今の私みたいな借金地獄で先の見えない道をおびえて進むこととなる。
そんな私でも、2019年に入って、危機的な境遇をなんとか変えようと立ち上がった。
今を変わらずして未来無し。
明日のことは考えず、今日という一日だけを見ながら歩み続ける。
まずは金銭面の問題はぬぐい切れないが、20代である時間は限られている。
20代のうちに、10年打ち破れなかった壁を打ち砕き前へ歩む。
おそらく新しい挑戦ばかりとなるだろうが、だからといって立ち止まることはもうできない。
それが自分に課せられた責務だ。
2019年 2月17日 真希 弘貴(まき ひろたか)