
今日多くの子供達が学び舎を巣立った。高校受験が終わり、携帯ショップに駆け込んで新しいスマホを持つ。きっと、たくさんの人がスマホ片手に連絡交換を行っていたはずだ。
あまりいい思い出ではない学生時代ですが、この日はどうしても思いだします。
私には昔、(恋・・・だったかもしれませんが)とても尊敬できる同級生がいました。
スポーツも勉学も優秀で、学校の中でもいつも皆の中心にいて、とても人望がある生徒会長でした。
それに対して私はただのひねくれ陰キャラだったので、ほぼ関わることはない立場・・・かと思ったのですが、当時足の速さだけは学年で突出してたこともあり、運動関連のイベントで話す機会もありました。
話すことが非常に苦手で、特に女子と話す事なんてもってのほかだった私でしたが、なぜかその子とだけは抵抗なく話せていた気がします。
彼女の親しみやすさ所以でしょう。
いつも笑顔で泣いてるイメージは全くない人だったのですが、そんな彼女でも、卒業式のときは壇上で泣いてました。
彼女のスピーチを聞きながら他にも泣いていた人は何人もいたと思います。
・・・ただ、私が泣くことはありません。心からの笑顔もありません。そりゃ、当然ですよね。
「その当時は何も考えずに障壁から逃げ回り、時間が解決するのをただ待っていただけなのですから」
あの場で感情を表わせる人は、学校生活を精一杯やり遂げた人だけじゃないでしょうか。
涙を見せない人でも、最後は希望に満ちた笑顔を見せていたことでしょう。
卒業式のの雰囲気をかみしめながら、自分にずっと問いをくりかえしていました。
お前は何のために生きているのだろう・・・と。
その頃から迷宮に入って彷徨っている私ですが、一方で彼女は敷かれたレールを順調に歩み、昔から思い描いていたであろう教師になっています。
きっと、今でもたくさんの人に慕われていることでしょう。
(今思うと、彼女に抱いていた感情は、恋というよりは尊敬に近いと思います。自分にない物をたくさん持っていて、それに憧れていた一人の人間にすぎません。)
〇大きなイベントが人生の転機となる
入学、卒業、就職、退職・・・生きていくうえで、転機となるタイミングはたくさんあります。
私の場合は、年が明けてから生活が一気に変わりました。
今年は平成が終わり、新しい年号に変わる特別な年です。
20代も後半になっていたということもあり、真剣に将来のことを考えて、行動の継続をしています。
動きだせるかどうかは結局私達自身ということでしょうか。
気づいたら何も残ってない、これほど後悔することはありません。
本気で変わりたいと思うのであれば、時の流れに沿って何もせずに歩むことは避けるべきです。
卒業を迎える子達には、私みたいに後悔しない人生を送ってほしいなと思った、今日一日でした。